Case3 大英産業 株式会社 【北九州市八幡西区】

多様な人が働ける企業であることは、わが社の重要な目標。

 


人財開発課 専任課長 鮎川 貴大さん

 

分譲マンションや住宅の企画販売を行う大英産業株式会社は、「元気な街、心豊かな暮らし」を経営理念に置き、社内募金
で特別支援学校へ備品を寄付するなどの活動も行っています。

鮎川「実はその際、教職員の方から「就労」についてご質問をいただくことがありました。もちろん障がいのある方の雇用の実績は
ありましたが、精神や知的に障がいがある方となると、なかなか踏み込めず、悩んでいたのが正直なところ。」

そこで相談会や面談会などに参加したり、雇用実績のある企業を見学したりと、少しずつ理解を深め、Hさんの採用に至りました。

 

手探り状態でも、少しずつ前進。
社内の「良い変化」をプラスに、さらなる地域貢献へ!

 

アドバイザー派遣を活用し、不安を一つずつ解消。

 

質問 採用までの流れを教えてください。

鮎川 福岡県障がい者雇用拡大事業の「アドバイザー派遣」を活用したことから始まります。
2017年5月に初めて説明を受けましたが、その時は何もわからず、仕事をどう切り出していくのか不明点がたくさん出てきました。

求人の出し方の助言を受けたり、セミナーに参加したりと知識を深めていったうえで、2018年2月に、県の職業紹介事業で開催された就職相談会に参加しました。

そこでHさんにお会いし、オファーすることに。
そこから彼女を受け入れる準備や社内調整を行い、5月に会社見学。7月にはトライアル雇用での採用、10月に本採用となりました。

アドバイザー派遣事業は既に終了しており、現在は実施しておりません。

 

 

職場に広がる「優しい気持ち」が、会社の成長に。

 

質問 Hさんを雇用したことで、社内に何か変化がありましたか?

鮎川 何より、社員みんなが気遣いできる人に成長しているように思います。
というのも、Hさんに仕事をお願いする際、丁寧にわかりやすく説明しないと伝わらない、ということが分かったからなんです。

その丁寧な会話への心がけが、他の社員へのコミュニケーションにもいい影響を及ぼし、「ゆっくり話す」「伝えるように話す」ということができるようになっているように思います。

 

障がいのある方は「できない」という思い込みを払拭。

 

質問 Hさんに期待することは?

鮎川 素直でまじめ、ハツラツとしていて向上心があるHさんは、当社の「大英バリュー」とマッチしていると思います。
ぜひこれからも、前向きに頑張っていただきたいですね。
当社も、精神・知的に障がいがある方はいろんな仕事はできない、という思い込み・決めつけがあったことを改め、彼女が人間的にもスキル的にも成長できる会社になれるよう、精進していきたいと思っています。

 

 

 

 

PC教室に通うなど積極的。業務ノートの存在が、スキルアップに!

 

 

C.Hさん 
昔から覚えが悪くて、どこにいても怒られる。
「どうしてなんだろう」と病院に行ったら「発達障がいと軽度の知的障がい」と診断されました。
理由がわかり、楽になりましたね。

 
就労移行支援事業所に1年間通い、就職相談会で鮎川さんにお会いして。
とても気さくな方でしたから、思い切って会社見学に参加したら皆さんやさしくて安心しました。

自分のことを知ってもらうため、自己紹介シートを作って見てもらいました。
また、前の会社でメモを取れなかったので、今回は習ったことをノートにまとめるようにしたんです。
すると振り返りができて、自分のマニュアルにもなる。

 

 

おかげで仕事を頼んでもらえるようになり、「頑張るぞ」と思いました。
ただ依頼が多くなると仕事がたまり、体調を崩すことも。
その時は支援機関の方に相談したりして、伝え方や表情、心配しすぎないことなどに気を付けています。

今では、コミュニケーションの取り方がうまくなったと言っていただけています。
これから、できることを少しずつ増やしていきたいです。

 

手探り状態でも症状に向き合い、
活躍の場を広げてあげたい。

 

 

〔職場の上司〕管理部 総務課長/加藤 由香理さん
精神・知的障がいについては本当に知識がなく、「どこまで配慮したらいいんだろう?」とか、いろんなことがわかりませんでした。

ただ全社の朝礼で、障がいのある方の雇用は地域貢献になることを話し、好意的に受け止めてもらえたことは安心につながりましたね。

 
Hさんには事務入力・ファイリング作業など集中してこなしていただいています。
「報連相」もまめですし、質問もちゃんとできる。

でも、接客や電話対応ができるかどうかなど不安要素はありますので、例えば「内線は大丈夫かな」とか探りながら、できることと負担が大きいことを見つけていきたいと思っています。

 

 

「細かく、具体的に、かみ砕いて」がコミュニケーションの基本!

 

〔指導役〕管理部総務課/田中 美華さん 
Hさんが頑張ってくれていて、とても助かっています。
私は一番近いところにいるので、こちらの意図がうまく伝わらないなど、コミュニケーションの難しさを感じることは時々あります。

優先順位がつけられず、急ぎの仕事が後回しになってしまったりすることもあるので、仕事の渡し方や調整は重要ですね。
ひとつの仕事が終わったら、完成度を確認しながら、他の仕事を受けるか受けないかなど仕事量を調整。

基本的には、午前中に自分の仕事をして、午後には依頼された分をしてね、とは話しています。
指導の仕方は、細かく、具体的に、かみ砕いて。

彼女が仕事を楽しいと思える環境にしていけるよう、サポートしていきたいと思っています。

 

大英産業株式会社

【事業内容】
新築分譲マンション及び分譲住宅の企画販売など

●所 在 地/北九州市八幡西区下上津役4-1-36
      ℡093-616-0017
●従業員数/325名
●HP/https://www.daieisangyo.co.jp/

 

 



TEL:092-733-3925

■事業主体:福岡県福祉労働部労働局新雇用開発課
■事務局:株式会社綜合キャリアトラスト