ガイドブックの事例をWEB上でご覧いただけます。
>>事業主と人事担当者のための精神障がいのある人の雇用ガイドブック(.pdf)をダウンロード
Case1 株式会社カンナ 【福岡市東区】
まずは「やってみよう」の一歩から。

代表取締役社長 鉄穴 英明さん
エステティックサロンの直営店の運営を中心に、レストランや太陽光事業も展開する株式会社カンナ。
身体に障がいがある方は1名雇用しているものの、精神や知的面に障がいのある方の採用には実績がなく、少し不安だったといいます。
社長「当社としては、もう一人採用したいものの、正直大丈夫なんだろうかと。
そこで、まずは障がい者雇用についての説明会や相談会に参加してみたんです」
やってみないとわからない、と意欲的な鉄穴社長は、相談会に参加していたNさんと対面。
実習やトライアル雇用などを通して、正式に採用となり、4月で1年を迎えます。
Case2 福岡ひびき信用金庫 【北九州市八幡東区】
「障がい者雇用は難しい」から、「今後も採用したい」へ。

人事部 審議役 小西 博通さん
大正13年設立、県内に46の店舗を構える福岡ひびき信用金庫は、地域の繁栄と共栄するという経営理念のもと社会貢献には常に高い意識を持っています。
ただ、障がいのある方の雇用については、昭和の建築史の礎を築いた巨匠村野藤吾が設計した本社社屋が構造上バリアフリーでないことや、精神・知的に障がいのある方の採用についての不安などもあり、前に進むことができずにいたとのこと。
そこで就労移行支援事業所にサポートを受け、障がい者雇用に実績のある企業の訪問や職場体験実習の受け入れなどを経て、平成29年10月に、貝掛さんの採用を実現しました。
小西「はじめは職員全員が不安を感じていたんですが、まじめな性格と仕事ぶりが評価され、今では飲み会などにも参加するほど溶け込んでいます。今後も年1人くらいのペースで採用し、障がいのある方の就労に貢献したいと考えています。」
Case3 大英産業 株式会社 【北九州市八幡西区】
多様な人が働ける企業であることは、わが社の重要な目標。

人財開発課 専任課長 鮎川 貴大さん
分譲マンションや住宅の企画販売を行う大英産業株式会社は、「元気な街、心豊かな暮らし」を経営理念に置き、社内募金
で特別支援学校へ備品を寄付するなどの活動も行っています。
鮎川「実はその際、教職員の方から「就労」についてご質問をいただくことがありました。もちろん障がいのある方の雇用の実績は
ありましたが、精神や知的に障がいがある方となると、なかなか踏み込めず、悩んでいたのが正直なところ。」
そこで相談会や面談会などに参加したり、雇用実績のある企業を見学したりと、少しずつ理解を深め、Hさんの採用に至りました。
Case4 アサヒ飲料 株式会社 九州支社 【福岡市博多区】
「本人以外には見えないバリア。社内のみんなで理解できたら・・」

営業企画部 課長補佐 十文字 秀人さん
飲料メーカーで販売を担うアサヒ飲料株式会社九州支社。
事業場として、精神障がいのある方を雇用するのは初めてで、ノウハウもなく不安も大きかったそうです。でも、
十文字「採用した岡村さんが非常に優秀で、自身の課題を明確にして伝えてくれるので、本当に助かっています。
逆に、優秀であるがために発達障がいがあることが分かりづらく、そのことが社内での心配事といえるかもしれません。」
岡村さんとの出会いは、県主催の障がい者就職相談会でのこと。
その後、書類応募や職場見学、2回の面接などを経て採用を決定。
3か月間のトライアル雇用からのスタートとなりました。